皆さん、こんにちは。
日々、ボニーズブログのご愛読ありがとうございます。
今回は、『血糖値』についてご説明いたします。
血糖値という言葉は比較的よく見聞きするものですが、どんなものなのか、また血糖値が高くなるとどんなリスクがあるのかご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
血糖値とは血中のブドウ糖濃度のことです。
糖質を摂り過ぎると起こりやすいとされています。
血糖値が慢性的に高い状態は「高血糖」と呼ばれ、慢性的に続くと糖尿病と診断される場合もあります。
高血糖の状態が続くと健康にさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあるため
血糖値を正常な範囲に保つことが重要です。
【高血糖がひどくなると起こること】
① 頻繁によく喉の渇く
身体が体内の糖分を薄めようとするために水分摂取量が増加し、それに伴う排尿の回 数が増加する。
② 体重減少
食事で摂った糖をエネルギーとして利用できず、筋肉や脂肪が分解される
③疲れやすい
さらに、重度の高血糖状態では、意識障害や多少の刺激では意識が戻らない状態( 昏睡 こんすい )に陥り、命に関わる恐れのある意識障害を起こす恐れもあります。
また高血糖は自覚のないままに進行し、血管を傷つけます。
これにより、糖尿病ではさまざまな合併症が現れる恐れがあります。
「三大合併症」として特に知られているのが、細い血管が傷つけられることによって起こる「網膜症」「腎症」「神経障害」です。
網膜症は最悪の場合には失明に至ります。
また腎症では、腎臓の血管が傷つけられ、はたらきが悪くなって体内に有害な老廃物が残ってしまいます。
これにより命を脅かす重篤な症状が現れる場合もあります。
神経障害では、神経の周りの血管が傷つけられることによって神経のはたらきが悪くなったり、神経自体にブドウ糖が蓄積して変性させられたりしてしまいます。
手足の感覚や体を動かす機能に異常を来したり、内臓のはたらきが調整できなくなったりと全身にさまざまな症状を引き起こします。
この他に、太い血管に動脈硬化が起こることにより、脳梗塞や心筋梗塞などを発症する恐れもあります。
また、糖尿病で高血糖状態が続いていると、細菌やウイルス、カビなどによる感染症にかかりやすくなるといわれており、また治りにくく重症化しやすくなります。
このように高血糖を放置しているとさまざまな健康を害するリスクが高まり、命の危険を招いてしまう恐れもあるのですね。
『血糖値が高くなるのがダメなら、低くすればいいんじゃないの?』と疑問がでると思いますが
血糖値は低過ぎても体調に悪影響を及ぼします。
いわゆる、「低血糖症状」です。
低血糖の場合、比較的すぐに症状が現れるので要注意です。
低血糖症状は発汗や心拍の上昇、震えといったものから始まり、一般的に血糖値が50mg/dL程度になると頭痛や目のかすみ、集中力の低下、生あくびといった症状が現れるといわれています
低血糖は、インスリンなどの薬で血糖値を下げる治療を受けている糖尿病の方に多く見られます。
薬を服用した後、食事量が少なかったり運動量が多かったりすると薬の作用が強く出て血糖値が下がり過ぎる場合があるのです。
また糖尿病以外の薬にも低血糖を引き起こすものがあります。
さらに、病気が原因の低血糖もあり得ます。
ウイルス性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどで肝臓の機能に問題がある場合、ブドウ糖を十分に蓄えられないため低血糖になりやすいといわれています。
また慢性腎臓病や心不全、がんなどの場合でも低血糖が見られることもあります。
健康な方では、長時間絶食したり、激しい運動を持続的に行ったりしても低血糖が発生することはあまりありません。
ただし、体内で必要以上のインスリンがつくられていると、炭水化物を多く摂った後、
インスリンが効き過ぎて「反応性低血糖」と呼ばれる低血糖が起こることがまれにあるようです。
甘いものが好きな方は多いと思いますが、糖の過剰摂取に気をつけてバランスの取れた食事習慣を行っていきましょう。