皆さん、こんにちは。
日々ボニーズのブログのご愛読ありがとうございます。
今回はグルテンについてお話ししたいと思います。
グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねることでできる成分のことです。小麦粉には「グルテニン」と「グリアジン」という2種類のたんぱく質が含まれていて、こねることで絡み合って「グルテン」に変化します。
私たちが普段口にするパスタやピザ、パンやスイーツなど小麦を使用している食品にはほとんどグルテンが含まれています。
グルテンには食品に粘り気と弾力を与える効果があり、パスタやうどんのもちっとした食感や、パンのふわふわとした食感は、すべてグルテンがあるおかげなんです。
そんなグルテンが、なぜ身体に悪影響を及ぼすのか詳しくお伝えします。
食物アレルギー
最も知られているのは、食物アレルギーの原因となることです。小麦アレルギーをはじめ、セリアック病、グルテン不耐性などグルテン関連のアレルギーは非常に多く存在します。
グルテンによるアレルギー症状は、アトピーや喘息など目に見えてわかるアレルギー反応もあれば、原因不明の頭痛や腹痛、倦怠感、肌荒れなどのアレルギーと自覚しにくい症状もあり、人口の数%が罹患していると言われています。
グルテンフリーを実践することで肌が綺麗になったり、花粉症が改善したりするような人は、実はグルテン不耐性だった、というケースも少なくありません。
また、グルテンの摂取により「リーキーガット」という重篤な症状を引き起こすことがあります。
リーキーガットとは、簡単に言うと腸に穴が空き、腸内にあるべき細菌や食べ物が体内に漏れ出してしまう状態のことで、アレルギーの原因となったり、肥満や糖尿病、肝臓病やうつ病などを発症してしまう危険性があるんです。
血糖値の急上昇
そして小麦製品に含まれる「アミノペクチンA」というでんぷん質は、
血糖値を急上昇させ、インスリンを大量に発生させてしまうと言われています。
これは一見ヘルシーそうな全粒粉でも言えることなんだそう。
全粒粉の食パン二枚と白砂糖大匙2杯では、
なんと全粒粉の食パンの方が血糖値が上がりやすいと言われているのです。
食欲増進作用がある
グルテンに含まれるグリアジンは、脳の中枢神経を刺激して食欲を増進させる作用があります。グリアジンはとても依存性の高い成分だと言われており、日常的にパンなどを食べている人は急に辞めるのが難しいでしょう。
このグリアジンの作用により、私達は小麦製品を食べれば食べるほど「小麦製品をもっと食べたい」という気持ちになります。もし仮に、日常的にパンや麺類がどうしても食べたくなるという場合は、あなたはグルテンに依存している可能性が高いです。
消化に悪い
グルテンには、消化・吸収されにくいという特徴があります。
未消化のグルテンは、便として外に排出することができず、小腸に張り付いて異物となって貼りつきます。小腸に貼りついたグルテンは、小腸の粘膜にダメージを与え、炎症の原因となることで、腸内環境を悪化させてしまうのです。
私達の腸は、体に必要な栄養素と有害な異物の仕分けをする働きも行っています。腸が炎症を起こすことによって、この機能が正常に働かなくなり、栄養の吸収率も悪くなってしまいます。
グルテンフリー食品の例をご紹介します。
米粉を使用した製品
米粉はグルテンが含まれていないことから、グルテンフリーの食材として人気があります。米粉パンやクッキー、パスタなど、様々な製品が販売されています。また、米粉を使用したレシピも多数存在し、手軽に作れるため自宅でも試すことができます。
ただし、米粉には糖質が豊富に含まれているため、糖質制限中の方は注意が必要です。また、健康的な選択とは言えない加工品もあるため、原材料や栄養成分を確認し、適度な摂取には注意することが必要です。
大豆粉を使用した製品
大豆粉を使った製品は、グルテンフリーの代替品として広く利用されています。大豆粉にはたんぱく質や食物繊維が豊富に含まれており、栄養バランスを考える上でも役立ちます。また、大豆粉に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするため、更年期障害の改善や骨密度の低下予防にも効果が期待できます。ただし、大豆アレルギーを持つ人は避けるようにしましょう。
大豆粉を使用した製品は多くあり、パンやクッキー、シリアル、豆腐、納豆などがあります。しかし、大豆粉にはグルテンのような伸びや弾力性がないため、加工に難しさがあります。そのため、他の粉との混合物や添加物が使用されていることがあります。原材料表示をしっかりと確認し、自分に合ったものを選びましょう。また、大豆粉がオーガニックであるかにも注意が必要です。
そば粉を使用した製品
そば粉100%を使った製品は、そば粉自体にグルテンが含まれていないためグルテンフリーの食品として日本でも人気があります。
また、そば粉にはビタミンB1やB2、カルシウムや鉄分などの栄養素が豊富に含まれており、健康に良いとされています。ただし、加工方法や製造場所によっては、他の小麦粉を混ぜたものやクロスコンタミネーションの可能性もあるため、購入前に表示情報をしっかり確認することが必要です。